Gmailのメール エイリアスは、管理者がユーザーのメインのメールアドレスに追加する転送先メールアドレスです。用途別にアドレスを作成しても、受信トレイを一元管理できるため、管理コストを抑えつつ業務の効率化が図れます。
しかし、Gmailのメール エイリアスの作り方がわからず、設定の途中でつまずいてしまう方も少なくありません。PCとスマホで手順が異なるほか、アプリからは追加できない仕様に戸惑うケースも多いのが実情です。
この記事では、Gmailのメール エイリアスの作り方をデバイス別に解説します。命名のコツや注意点、チームでの効率的な管理方法も紹介しますので、エイリアスを活用したい方はぜひ最後までご覧ください。
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Gmailのメール エイリアスの3つの作り方
Gmailのメール エイリアスには、その仕組みによって3つの作り方があります。まずはそれぞれの特徴についてまとめます。
手軽に作成できる「プラスアドレス(+)」
プラスアドレスは、元のメールアドレスの「@」の直前に「+」と任意の英数字を加えるだけで作成できます。以下のように、元のアドレスをベースに、自分専用のサブアドレスをいくつでも増やせるのが特徴です。
・元のアドレス
user@gmail.com
・プラスアドレス
user+news@gmail.com
user+sales@gmail.com
user+support@gmail.com
・作成手順
1.元のアドレスの「@」の前に「+」と「好きな文字列」を書き加える
2.サイトの登録画面や連絡先に、そのアドレスをそのまま入力する
3.事前の設定なしで、元のアドレスの受信トレイにメールが届く
この手法を使えば、メルマガ購読用や問い合わせ用として、異なるアドレスを即座に使い分けられます。手間をかけずに管理用アドレスを量産したい場合に、効率的で手軽な作成方法といえます。
Gmail特有の仕様「ドットアドレス(.)」
ドットアドレスは、ユーザー名の中に「.(ドット)」を挿入して、別のアドレスに見せる手法です。プラスアドレスと同様に、特別な設定なしで以下のようなアドレスが作成できます。
・元のアドレス
username@gmail.com
・ドットアドレス
user.name@gmail.com
userna.me@gmail.com
us.ername@gmail.com
・作成手順
1.元のアドレスの「@」より前の部分に、好きな位置に「.」を入れる
2.作成したアドレスを連絡先や登録フォームに使用する
3.事前の設定は不要で、そのまま同じ受信トレイでメールを受け取れる
Gmailにはアドレス内のドットを無視して同一アカウントとみなす仕様があるため、同じ受信トレイで処理が行われます。特定のサイト登録時など、用途に応じてドットを打つ位置を変えるだけで、手軽に利用可能です。
法人向けの「独自ドメイン・Workspaceエイリアス」
法人向けのGoogle Workspaceでは、管理コンソールから本来のアドレスとは異なる「予備のメールアドレス」をエイリアスとして作成します。個人のメールボックスに別の役割のアドレスを紐付けることが可能です。
例えば、個人用「suzuki@company.com」に共通窓口「info@company.com」が割り当てできます。これにより、組織の窓口として振る舞い、送受信が可能となります。作成はGoogle Workspace管理コンソールにて行います(※詳細は後述)。
組織としての信頼性を保ちつつ、複数の役割を一人で兼務する場合に有効な作成方法です。最大30個まで追加できるため、プロジェクトごとに専用アドレスを設けるなど、ビジネスの状況に合わせて柔軟に運用できます。
【PC版】作成したエイリアスからメールを送信するための設定手順
Gmailのメール エイリアスは、作成した時点でそのアドレス宛のメールを受信できるようになります。ただし、そのアドレスを使ってメールを「送信」するには、以下の手順で特定のアカウントに紐付ける設定が必要です。
1. 設定画面の「アカウントとインポート」を開く
まずは、以下の手順で設定画面の「アカウントとインポート」を開きましょう。
Gmail画面右上の「歯車アイコン(設定)」>「すべての設定を表示」>「アカウントとインポート」

2. 「名前」の項目から送信用エイリアスを追加する
次に、「アカウントとインポート」画面の中ほどにある「名前」というセクションから、新しいアドレスを紐付けていきます。「他のメールアドレスを追加」をクリックすると、別ウィンドウが開きます。
名前とメールアドレス(追加したいアドレス)を入力し、「エイリアスとして扱います」にチェックが入っていることを確認し、「次のステップ」をクリックしましょう。

3. 設定画面に戻り送信用エイリアスが追加されていることを確認する
別ウィンドウが閉じられるので、設定画面に戻り、先ほど登録したアドレスが追加されているかを確認しましょう。正しく設定できていれば、名前セクションの部分に新たなアドレスが追加されているはずです。

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【スマホ版】作成したメール エイリアスからメールを送信するための設定手順(iPhone/Android共通)
スマホでも、作成済みのメール エイリアスを「送信元」として利用するための設定が可能です。Gmailアプリ内には設定機能がないため、ブラウザ版から紐付け設定を行い、アプリで送信できるようにする流れを解説します。
1.ブラウザ版Gmailを「デスクトップ表示」に切り替えて設定する
スマホのブラウザで普通にGmailを開いても「モバイル版」が表示されてしまい、詳細な設定はできません。PCと同じ設定画面を出すために、以下の手順で「デスクトップ表示」に切り替えましょう。
・iPhone(Safari)の場合
アドレスバーの左側にあるアイコンをタップし、表示されたウィンドウから「・・・」をタップします。

ページメニューから「デスクトップ用Webサイトを表示」を選択します。

・Android(Chrome)の場合
右上の「︙(三点リーダー)」をタップし、「PC版サイトを見る」にチェックを入れます。

その状態でGmailにログインし、PC版と同じ手順(設定 > アカウントとインポート)でエイリアスを追加します。

2. Gmailアプリの送信元リストからメール エイリアスを選択する
ブラウザでの設定が終われば、あとは普段使っているGmailアプリに戻るだけです。設定が反映されると、メール作成時に送信元を自由に選べるようになります。
Gmailアプリを開き、右下の「作成」をタップし、「From」の欄をタップします。追加したエイリアスがリストに表示されるので、使用したいアドレスを選択しましょう。

手順通りに進めても設定画面が見当たらない場合は、ブラウザが正しくデスクトップ表示に切り替わっていない可能性が高いです。PC版と同じレイアウトになっているか今一度確認してください。
また、会社のアカウントを利用しているケースでは、同じ手順では作成できません。個人では解決できない仕様上の制約があるため、操作が進まないときは社内のIT担当部署へ相談してみましょう。
設定完了後にアプリへ反映されない場合は、同期に時間がかかっている可能性があります。アプリの再起動を試しても改善しない場合は、Googleのサーバーに反映されるまで数時間から最大一日ほど様子を見ましょう。
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Google Workspace管理コンソールでメール エイリアスを追加・設定する手順
Google Workspaceを利用している場合、一般のGmailとは異なり管理権限を持つユーザーが組織全体の設定を行います。具体的な手順を解説します。
1. 管理コンソールの「ユーザー」一覧から対象のアカウントを選択する
まずは、管理者権限を持つアカウントでGoogle 管理コンソール にログインし、ホーム画面から「ユーザー」の「管理」を選択しましょう。

ここで組織内の全メンバーがリスト表示されるので、エイリアスを追加したい特定のユーザーを探し、対象のユーザー名をクリックします。

2. 「予備のメールアドレス(メール エイリアス)」を追加する
対象のユーザー名をクリックすると、ユーザーの詳細画面が開くので、「予備のメールアドレスを追加」をクリックしてください。

「予備のメール」に希望のアドレスを入力して保存すれば登録は完了です。Google Workspaceでは、ひとつのアカウントに対して最大30個までエイリアスを追加できるため、部署異動やプロジェクト増大にも柔軟に対応できます。
3. 「名前」の項目から送信用エイリアスを追加する
受信設定だけでなく各ユーザーによる送信元の追加作業も必要です。設定画面を開き、「アカウント」>「名前」と進みます。後の手順は、PC版の作り方・設定手順で紹介した方法と同じです。

管理者と利用者が連携して設定を完了させると、エイリアスを送受信共に活用できるようになります。
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Gmailのエイリアスを作る際のポイント
Gmailのメール エイリアスを活用するには、作成時の「名前付け」や「手法の選定」が重要です。ここからは、Gmailのエイリアスを作る際のポイントについて解説します。
部署名や用途をアドレスに含めて受信メールの自動仕分けを容易にする
部署名や用途をアドレスに含めると、受信トレイでの視認性が向上します。「user+sales@gmail.com」のように、アドレスを一目見ただけで内容が判別できる名前を付けるのがおすすめです。
明確な用途をアドレスに含めれば、Gmailのフィルタ機能を活用可能です。宛先ごとに自動でラベルを付与する設定を活用し、大量のメールを処理する際の手間を削減できます。
整理のしやすさを意識した命名は、返信漏れなどのミスの防止にもつながります。まずは「宛先を見ただけで優先順位がわかる」ようなアドレス構成を意識して、エイリアスを作成しましょう。
サービス登録用と顧客対応用でエイリアスを使い分ける
外部サービスの登録用と実際の顧客対応用では、エイリアスの種類を使い分けましょう。登録用には手軽な「+」を、対外的なやり取りにはWorkspaceエイリアスを使うのがおすすめです。
登録用の「user+news@gmail.com」などは便利ですが、一部のサイトでは登録を拒否される場合があります。一方、対外用には「support@」などのWorkspaceエイリアスを使う方が、企業の信頼性を高められます。
用途に応じて最適な手法を選択すれば、セキュリティと利便性の両立につながります。各手法の特性を理解した使い分けを行い、無駄のないスマートなメール運用をチーム全体で実現しましょう。
組織内で共通のネーミングルールを策定してアドレスの管理を体系化する
組織内で統一されたネーミングルールを策定すれば、アドレスの管理がより体系化されます。誰がどの用途のアドレスを使っているかが明確になり、長期的な運用における混乱を防止できます。
例えば「部署名+用途@」や「姓名.用途@」といったルールを作りましょう。これにより、担当者が変わった際も引き継ぎがスムーズになり、管理者側でのアドレス把握も容易になるというメリットがあります。
ルールのない乱立は管理の混乱を招くため、あらかじめ命名基準を定めることが重要です。将来的な組織拡大も見据えた体系的なルールを策定し、持続可能なメール管理体制を構築してください。
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Gmailのメール エイリアス作成の注意点
Gmailのメール エイリアスは便利である一方で、作成時や運用時にはいくつか注意すべき点があります。ここでは、3つのポイントについて解説します。
エイリアスの文字列から元のアドレスが容易に類推されてしまう
「+」や「.」を使ったエイリアスは、元のアドレスの構造がそのまま残るため、第三者に本来のアドレスを推測されてしまうリスクがあります。プライバシーの観点から、名前の付け方には注意が必要です。
例えば「user+shop@gmail.com」というアドレスからは、元の「user@gmail.com」が第三者に容易に特定されてしまいます。その結果、本来のアドレスを標的としたスパムや攻撃を仕掛ける隙を与える懸念があるため、利用シーンには注意が必要です。
そのため、高い匿名性を求める場面での利用は避けるのが賢明です。セキュリティを重視する登録作業などでは、元のアドレスが特定されにくい運用を検討するなど、リスク管理を意識して使い分けましょう。
返信時の設定不備により意図せず元のアドレスが相手に露出する懸念がある
メールの返信時に設定が正しく行われていないと、エイリアスではなく元のアドレスで返信してしまい、相手に本来のアドレスが露出しかねません。対外的なやり取りでは、設定の確認を怠らないようにしましょう。
Gmailの初期設定では「デフォルトのアドレスから常に返信する」となっていることが多く、エイリアス宛のメールに対してもメインアドレスから返信してしまうミスが起こりやすいのが主な原因です。
設定画面で「メールを受信したアドレスから返信する」を選択すれば、このミスは防げます。設定不備による意図せぬ情報の露出を避けるために、導入後は必ず送信テストを行って動作を確認しましょう。
エイリアスは個人向けの機能でありチームでの共有管理には向いていない
Gmailのエイリアスは、あくまで1つのアカウントに紐付いて動作する機能です。複数人で共通のアドレスを共有したり、チームで協力して管理したりするための設計にはなっていません。
エイリアスは特定のアカウントに紐付くため、受信したメールや送信の履歴はそのメールボックスにのみ蓄積されます。チームメンバー同士で対応状況をリアルタイムに共有し、連携することは難しいです。
そのため、エイリアスで代表アドレスを運用すると、担当者以外のメンバーはやり取りの経緯を把握できず、情報のブラックボックス化を招きます。組織でスムーズな対応を実現するには、別の手段を考えましょう。
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チームでの問い合わせ対応を効率化するなら「yaritori」

Gmailのエイリアス機能は個人の整理には便利ですが、チームでの共有管理には限界があります。そこでおすすめなのが、複数人での対応を効率化する「yaritori」です。
対応ステータスの可視化により二重返信や漏れを防止できる
yaritoriを導入すれば、各メールの対応状況がリアルタイムで可視化され、返信漏れや二重返信を防止できます。誰がどのメールを担当しているかが一目でわかるため、管理の手間を削減可能です。
Gmailのエイリアス共有では難しかった「未対応」「対応中」「完了」といったステータス管理がシステム上で完結できます。これにより、チーム内での重複作業や確認漏れを構造的に防止可能です。
例えば大量の問い合わせが届く状況でも、ステータスを確認すれば優先すべきタスクが明確になります。組織全体の対応スピードと品質を向上させたい企業にとって、心強いパートナーとなるはずです。
メールごとのチャットで担当者間の相談ができる
yaritoriならメール一通ごとに専用のチャット画面が付随しており、担当者間での相談をスピーディーに完結できます。メールを転送したり別ツールを起動したりする手間がなくなり、業務がスムーズに進みます。
従来のエイリアス運用で発生していた「社内確認のためのメール転送」という工程を排除可能です。情報の断片化を防ぎ、経緯を把握した上での迅速な意思決定をチーム全体で実現できるようになります。
クレーム対応や専門的な回答が必要な際も、すぐにアドバイスを仰ぐことが可能です。コミュニケーションのハードルが下がり、チーム一丸となった柔軟かつ質の高い顧客対応が可能になるでしょう。
まとめ|Gmailのエイリアスの作り方を習得してメール運用を効率化しよう
この記事では、Gmailのメール エイリアスの作り方をPCやスマホ、法人向けまで解説しました。デバイスごとの手順やGoogle Workspaceでの管理方法を知れば、スムーズに導入できるでしょう。
エイリアスを適切に使い分ければ、受信トレイの自動仕分けが容易になり、業務効率が向上します。特に用途に応じた命名ルールを策定し運用すれば、煩雑なメール管理から解放されるメリットがあります。
ただし、エイリアスは個人の整理には向いていますが、複数人でのチーム運用には不向きです。対応状況の可視化が難しく、二重返信や返信漏れといったミスが発生しやすいという点には注意しましょう。
組織の拡大に伴いメール管理の限界を感じた際は、「yaritori」の導入をご検討ください。まずは手軽なエイリアス活用から始め、必要に応じて最適なツールを選定し、顧客対応の質を高めていきましょう。
執筆者
yaritoriブログライター。大手製造業の社内情報システム部門にてSE・PGとして勤務し、転職後は生産管理システムの導入支援・運用保守を担当。業務経験を活かした企業向けのITシステムに関する記事を多数執筆しており、Onebox社ではメール共有・問い合わせ管理をテーマとした記事を100本以上執筆。社内外を問わずメール対応や問い合わせ管理に関わってきた経験から、現場に寄り添った内容を執筆している。
監修者
メール対応・問い合わせ管理・メールソフトに関する知見を持つWebライター兼監修者。IT業界で10年以上のキャリアを持ち、業務効率化・CS領域で5年以上の実務経験を持つ。メール対応や問い合わせ管理の最前線を知るプロフェッショナルとして、yaritoriブログの監修を担当。読者が現場で使えるかどうかを軸に、コンテンツの品質を考えている。